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良くなるのを待つだけでいいですか? 栄養療法に出会うまで
子供のアトピー、アレルギー、痒そうな子供を見ているだけでも心が痛みますね。さらに痒さから睡眠が浅くなったり、食事の選択肢が減ってしまったりと成長と共に弊害も出てしまうという問題があります。
ご両親は気にかけることも多く、アナフィラキシーやぜんそくの急性症状では一歩間違えれば命に関わる場合もあり、どうにかよくしてあげたい、と思うのではないでしょうか。
今回ははじめに我が家の場合のお話をさせて頂けたらと思っています。
息子のアトピーと食物アレルギーが発覚するまで
私も息子が0歳4か月からアトピーがありました。
病院をあちこち回りましたし、顔をひっかいてしまうので、いつも手袋を履かせ、口の周りは真っ赤で痛痛しい姿でした。
0歳7か月の時、調べ続けた結果、当時アレルギー学会会長の先生に行き着くことができ、10種類以上の食物アレルギーがあったことがわかり、明確な対応の元、アトピー症状は1歳を過ぎた頃には落ち着いてきました。
しかしながら、食物アレルギーはその後も長くつきあうこととなります。
長引く食物アレルギーとの闘いと成長の遅れ
息子のアレルギーは卵、牛乳、小麦粉、大豆、バナナ、etc.と子供が日常よく食べる食材がずらっと並び、食事の幅が狭まり、親が管理栄養士であっても何を食べさせたらよいか毎日悩みました。
除去食に加えて、変わりの栄養を取るべく、自宅で他の栄養を足した米粉パンや片栗粉のおやき作りなどにも取り組みましたが、外食はハードルが高いため、気軽におでかけもできず、初めての赤ちゃんを育てるだけでも出てくるたくさんの悩みに加えて手間のかかることだらけで、とても苦労しました。
また、母乳を介して子供に症状が出てしまうため、自分も食事制限があることや、主要のたんぱく源に多くアレルギーがあったことから楽しいはずの食事が怖いものと感じていたこともあります。
生まれてしばらくは標準的な身長体重だったのに、少しずつ成長に遅れが見られ、周りに抜かれていきました。
ぜんそくも併発し、睡眠が浅くなりがちだったのも成長の遅れの理由だったかもしれません。
試行錯誤と情報を集め続けて出会った栄養療法
0歳から本やネットで改善する方法を調べましたが、当時は保湿と漢方もしくはステロイド、食物アレルギーは経口負荷試験(病院で少量が食べられるかを確認し、少しずつ増やしていく)による耐性獲得を待つ方法が一般的であり、それが先進的でした。
子供が1歳の時にはNPO法人のアレルギー大学で勉強を始めました。
最新の知識や対策を学べて非常にためになりましたが、根本的な解決を見込める方法には出会えずにいました。
その後、6歳の時、一度経口負荷試験で食べられるようになったゆで卵1個分を、監視の元で自宅で再現したところ強い腹痛にのたうち回り、全身がみるみる腫れ上がり、救急車に乗る事態になりました。
目の前でみるみる変わっていく姿に命の危険を感じたその時のことは今でも忘れられません。
そして、息子はそれ以来エピペンを所持するようになりました。
小さな時から万が一命に関わることがないように、と心がけてきたのに、目の前で起こった出来事に、治療方法を求める気持ちが急速に強まりました。
元々ずっと根本治療に繋がるものを探し続けていましたが、その出来事をきっかけにさらに本格的に調べるようになり、ついに息子が8歳の時に栄養療法に出会いました。
それから、腸の問題を修復し、不足している栄養を補足することによって、次第に良くなっていき、現在は、大人と同じスギ花粉症などはあるものの、IgGの数値的には、食物アレルギーとしてはほぼ問題のない数値まで落ち着いています。
生卵はまだ食べられませんが、日常でアレルギーを気にすることも減りました。
子供のアレルギーにしてあげられることがある
見ているだけで辛かったアレルギーの症状。
ついに親がサポートし、良くなるためにしてあげられることがある、と分かった時は本当にうれしかったです。
そして、もっと早く出会いたかった、という思いになりました。
同時に、今まだアトピーやアレルギーで苦しんでいるご家庭に伝えたい、と強く思うようになりました。
谷口医院HP
まずは、こちらを一度読んでいただけたら、と思います。
谷口医院の谷口洋子先生の書いたHPの内容です。
色々と見た中でも、こちらの情報が実践と科学的な見地を織り交ぜて非常にわかりやすくまとめられていると思います。また、書籍ではなくHPなので、長文が読めるところも有難いところです。
谷口医院ホームページより 『アトピー性皮膚炎と栄養』
腸内細菌の問題と、整腸剤を投与するだけで軽快する子供たちがいること、
鉄不足や亜鉛不足のこと、ご存じだったでしょうか。
ちなみに後でわかったことですが、我が子は腸内細菌の問題も、鉄、亜鉛の不足もありました。
最新のアレルギー研究や書籍でも、腸の未熟さ、があることが言われています。
今ではアレルギー大学でもそういった話もされているかと思います。
今後、アトピーアレルギーの栄養療法による治療に関する書籍などの案内も追々していきたいと思っています。